揺れる「資格創設」案
金融庁は前の事務年度(2022年7月~23年6月)の時点で、サステナブルファイナンス分野の専門人材確保に向けた取り組みとして、「資格試験の創設等の推進」を進めるスケジュールを作成していました。
しかし今事務年度(23年7月~24年6月)のスケジュールの中では、この部分が「業界団体・民間事業者等による資格・研修等や実践的講義の推進等を通じた、実務的人材の育成」との表現に置き換えられています。
一見、記載ぶりが前事務年度より充実したようにも思えますが、よくみると資格制度の「創設」という言葉が抜け落ちています。背景には、環境省主導で今年9月に本格始動した脱炭素アドバイザー認定制度があります。