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外貨建て保険のKPIに異変 解約増加の背景は

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2023.10.02
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外貨建て保険のKPIに異変 解約増加の背景は

金融庁が9月上旬に公表した外貨建て保険の共通KPI(重要業績指標)に関する分析結果(今年3月末時点)では、運用の含み益がプラスになっている顧客の割合が、証券会社や地銀などほとんどの業種で下落しました。円安が進行しているにも関わらず、なぜ外貨建て保険の運用状況が悪化しているのでしょうか。また今後、金融庁によるモニタリングの姿勢にどのような影響があるのでしょうか。(金融ジャーナリスト 川辺和将)

プラスリターンの顧客比率は7割→4割に低下

顧客が金融機関の実績を比較しやすくするため、当局は各社に金融商品の共通KPIを公表するよう促しています。2018年に投資信託の分野で先行的に導入されました。21年に導入された共通書面「重要情報シート」とあわせて商品横断的な比較・提案を定着させようと、22年に外貨建て保険の共通KPIが策定された経緯があります。

プラスリターンの顧客比率は7割→4割に低下

顧客が金融機関の実績を比較しやすくするため、当局は各社に金融商品の共通KPIを公表するよう促しています。2018年に投資信託の分野で先行的に導入されました。21年に導入された共通書面「重要情報シート」とあわせて商品横断的な比較・提案を定着させようと、22年に外貨建て保険の共通KPIが策定された経緯があります。

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川辺 和将

著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
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