働けるようになったら障害厚生年金はもらえないのか

ここまで話が進んだところで菜穂さんは質問をしてきました。

「今は無職なのですが、これから働くことも検討しています。もし働けるようになったら、障害厚生年金はその時点からもらえなくなってしまうのでしょうか?」

「確かにそのようなご不安はよく耳にします。実際のところはどうなのか? まずは厚生労働省の見解を確認してみましょう」

『労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものと捉えず、現に労働に従事している者については、その療養状況を考慮するとともに、仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況などを十分に確認したうえで日常生活能力を判断する。(中略)相当程度の援助を受けて就労している場合は、それを考慮する』

※国民年金・厚生年金保険 精神の障害に係る等級判定ガイドラインより一部抜粋

「この見解をざっくりいうと『精神障害の方が働けるようになったからといって、必ずしも障害年金が停止になるわけではありません』ということです。実際には精神障害で障害年金を受給しながら障害者雇用などで働いている方は沢山います」