良介を「冷たい」と責める義母
さらに慶子もそれに追随する。
「ねえ、良介、あなたってそういう冷たいところあるわよね? 家族のことなのにどうしてそんなことが言えるの? 私は昔からあなたのそういうところが治ればなって思ってたのよ?」
冷たい、という言葉が出た瞬間に、桜の中で何かが切れた。桜は慶子をにらみつけた。
「誰が冷たいですって……⁉」
「……何?」
「お義父さんのために家をリフォームして、高いお金をすべて出した良介によくそんなことが言えますね? あなたがお金を催促するたびに、良介は自分の支出を抑えてたんですよ? なんでか分かりますか? あなたたちにお金を送って、そして私たち家族にしわ寄せが来ないようにするためですよ。そうやって全部自分で背負い込んでやってる人を冷たいだなんて……!」
誰よりも近くで良介を見ていたからこそ、桜は我慢ができなかった。
「良介は誰よりも家族思いな人です。だからそんなこと、言わないでください」
