2025年のマーケット展望――債券投資の好環境が継続へ
――2025年の債券市場はどうなるのでしょうか。
債券市場全般は、トータルリターンの観点から好ましい環境になると考えています。グローバル経済の成長率は安定する中、インフレは緩やかに下落し、マクロ経済環境は良好です。日本を除く世界各国は金融緩和を進めており、ファンダメンタルズは一部の債券市場にとってポジティブであることは間違いありません。
個別では、クレジットはバリュエーションが割高な状態ですので、現状からの上昇余地は小さそうですが、魅力的なキャリーのクッションもあり、年の前半はサポートされるとみています。ポートフォリオとしては、バリュエーションを考慮しつつ、ディフェンシブなポジションを組んでいくことが必要でしょう。