未来ある孫を「貧困の世代間連鎖」に巻き込めない
先日、役所に勤務していた頃の同僚との食事会をした際、息子世代と孫世代の話題で盛り上がりました。
息子世代はいわゆる就職氷河期で思い通りの職に就けず苦労しており、その子どもである孫世代も親から学費の援助が受けられないので奨学金を使って大学に進学せざるを得ず、就職後も奨学金の返済に苦労しているという話は大いに首肯できるものでした。
確かに息子たちが社会に出る頃は大企業の求人が大きく減って大変だった記憶があります。現に長男は契約社員として入社し、正社員になれたのは10年以上経った後でした。世間話をする中で元同僚が教えてくれた「貧困の世代間連鎖」という言葉が耳に残りました。
私自身、出来の悪い剛を弟の学と比べて厳しい目を向けがちでしたが、剛には剛なりの閉塞感や無力感があったのかもしれません。
大翔からはその後、メールが届き、担任の先生から「お前は成績も悪くないんだから、奨学金のある大学を目指したらどうだ?」と助言されて前を向くことができたと書いてありました。家内は「良かったわね」と目を潤ませていました。
うまく給付型奨学金が受けられればいいですが、万一ダメだった時には、やはり私たちが助けてあげるしかないのだろうなと今は考え始めています。金利が上がって奨学金の返済負担がさらに増えそうな中で、未来ある大翔を「貧困の世代間連鎖」に巻き込むわけにはいかないと思うからです。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
