「公立だから安心」ではない?
私たちはこれまで、大翔の兄に当たる大学4年生の孫・優翔の学費を支援してきました。遠方の大学だったため、工場で働く剛の薄給ではとても生活費や学費を払いきれないと泣きつかれたのです。経済的な理由で進学をあきらめさせるのもしのびなく、「じゃあ、うちが援助してやろう」という話になりました。ただ、優翔はJASSO(日本学生支援機構)の奨学金も利用していて、私たちが負担したのは毎年50万円、4年間で200万円程度でした。
優翔は無事に就職も決まり、来年の春からは社会人になる予定です。「給料やボーナスをもらったら、じいちゃんに少しずつ返すから」と、うれしいことを言ってくれています。そういうわけで、私たちも肩の荷を下ろしたところだったので、正直、今回の大翔の頼みごとにはためらいを禁じ得ませんでした。
優翔は文系でしたが、大翔は理系。大翔の第一志望は公立大学とはいえ、本来の入学金や授業料自体が高めです。しかも、よくよく聞けば、4年で卒業した後、大学院に進む可能性もあるというではないですか。
兄同様に奨学金を受けるつもりのようですが、最近は金利が上がって奨学金の返済が厳しくなっているというテレビのニュースを見たことがあります。援助するなら最低でも優翔の倍以上のお金を用意する必要があるのではないかと思いました。
