「江戸川区の木造2階建」を相続した40代アパレル女性
日本は総人口の約3割が65歳以上を占める超少子高齢社会。それゆえ、働いている人が、突然身内の不幸に見舞われることも珍しくはありません。
都内のアパレルで働く水田理恵(仮名、44)さんも、急に身内の不幸に直面した一人。
東京都江戸川区で、杉浦家の長女として生まれた理恵さんは、大学を卒業後に現在勤める大手アパレル企業に入社。30歳の時に会社の先輩(当時32、現在46)と結婚。夫の苗字である水田姓に変更し、1男1女を設け、埼玉県で幸せな家庭を築いていました。
一方、理恵さんがいなくなった杉浦家では不幸が続きました。長らく闘病を続けていた母が2017年に65歳で死去。1人残された父は、しばらくは悲しみに暮れていたものの、次第に元気を取り戻し、健康に過ごしていました。ただ、2025年7月の酷暑で体調を崩し、心筋梗塞でこの世を去ってしまいました。74歳でした。
理恵さんがトラブルに見舞われたのはここからでした。
父の突然の訃報に驚きを隠せない理恵さんでしたが、葬儀の手配などで忙殺され、悲しむ余裕すらない過密スケジュールの中で父を見送ることになりました。
その後すぐ、相続の手続きも待っていました。
理恵さんが相続したのは、江戸川区にある木造2階建の実家(約2500万円相当)と、父の貯蓄3000万円。
複数の相続人がいる場合、法定相続もしくは遺言相続により遺産を分割することになります。
が、杉浦家の場合は理恵さん以外に相続人がいなかったため、相続人は理恵さん1人となります。