SBIアセットマネジメントの投資信託と言えば、低コストのインデックスファンドを思い浮かべる人は少なくないかもしれない。しかし、「直近では、対面販売を前提としたアクティブファンドを立て続けに設定してきました」と話すのは、同社のマーケティング部で部長を務める藤澤公春氏。「というのも、インデックスファンドには値動きの分かりやすさなど多くのメリットがある一方で、インデックス自体に、時にノイズが入ってしまうこともあるからです」。
例えば、2026年に入ってから6月の史上最高値までに、日経平均株価は2万円以上も上昇した。ただし、その約4分の3である1万5000円程度が、わずか5銘柄の上昇分で説明できるとのことで、非常に偏った展開が続いているわけだ。「だからこそ、アクティブファンドも私たちにとっては非常に重要な意味を持つ商品であり、とりわけ一貫した投資哲学を持つ運用会社との連携を強化してきました」と藤澤氏は強調する。
長期で利益をあげ続ける「クオリティグロース企業」
そんなSBIアセットマネジメントが、パートナーとして選んだ運用会社の1つがコムジェスト・アセットマネジメント(以下、コムジェスト)だ。同社は1985年にフランスのパリで設立された独立系の資産運用会社だが、SBIアセットマネジメントの商品では「SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド」「SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド」の2ファンドの実質的な運用を担う。
コムジェストの最大の特徴は、藤澤氏も話す「一貫した投資哲学」だ。その投資哲学を説明するに当たって、「まずはそもそも投資とは何なのか、一度、立ち止まって考えていただきたい」と投げ掛けるのは、同社の代表取締役を務める渡邉敬氏。「当然のことながら、投資はお金を増やすためにするもので、お預かりしている資金を増やすことは、私たち運用会社の使命でもあります。ただし、私たちは単に投資先企業の株式を売買するのではなく、その企業がどんな社会、どんな未来をつくろうとしているのか判断し、意思表示をしているのだと考えています。つまり『投資は未来への意思表示』なのです」。
コムジェストが投資するのは、10年、20年と長期にわたって付加価値を生み、利益をあげ続けていく企業。具体的には、EPSが年率2ケタ以上の成長を最低5年は継続できると考える企業だ。同社はそれを「クオリティグロース企業」と呼んでいるが、その選定の基準となるのが、「ビジネスモデル」「財務基準」「内部成長(オーガニック・グロース)」「参入障壁」「持続性」「経営」の6点である(図1参照)。
【図1 コムジェストの「クオリティグロース企業」選定基準】
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「中でも重要なのは『経営』で、経営者が短期的な利益ではなく、長期的なビジョンのもとに事業を運営しているのかどうかを見極めなくてはなりません。この6項目について徹底的に調査分析し、当社の運用チーム内でディスカッションしながら合意形成していくプロセスが大切だと言えるでしょう」(渡邉氏)


