アメリカのトランプ大統領が打ち出す関税政策が世界の貿易の混乱を増幅し、為替相場や株価など世界の市場を混乱させている。国家間の交渉や政治発言、報道によって相場が大きく上下する状況は続くとみられ、今後の見通しは不透明だ。

このような相場の混乱は、FX(外国為替証拠金取引)にも波及している。FXは、レバレッジ(てこの原理)を使って資金額の何倍もの金額で取引をするため、変動率が大きな相場では、売買差益を得るチャンスが広がっている一方で、ロスカット(損失が拡大しないようあらかじめ決まったルールで強制的に清算される仕組み)による損失確定の可能性も大きくなる。日ごとに相場が大幅に変動するような現状で値動きを読むことは、深い金融知識を持っている者であっても難しいだろう。

そんな環境を背景に、荒れた相場にあっても「あらかじめ決めたルールによって細かな利益確定を繰り返すことで、着実な収益を積み重ねて安定運用を目指す自動売買(プログラム売買)」が注目されているという。初心者でも簡単に始められる自動売買ツール「トライオート」を提供しているインヴァスト証券を取材した。

日々の相場変動を「自動売買でとらえる」投資手法

「トライオート」は、実績のある自動売買のプログラムの中からインヴァスト証券が通貨ペアごとに最適と考えるプログラムを複数紹介し、どれかを選ぶだけで取引がスタートできる手軽さが特徴だ。プログラムを1から作る必要もなく、オートで取引を行うため、FXに関して深い知識がなくとも始められるのは魅力と言えるだろう。自動売買であるため、「買い」や「売り」のタイミングをはかるためにニュースをチェックしたり、為替相場の動きを追いかけていく必要がない。収益を得るために市場の先行きを正しく見通さないと利益が出ないという手法ではないのだ。価格が上がっても下がっても利益を積み重ねることに期待できる。日々の上げ下げに一喜一憂せずに中長期で結果を待てる可能性が高いことから、メリットを感じる人は多いだろう。

また、「トライオート」にて掲載されている自動売買のプログラムは、各通貨ペアの過去の価格推移をもとに作成されたもの。プログラムは最大で過去3年間のシミュレーション結果を確認できるため運用時のイメージがつきやすく、自分の投資目的に近いプログラムを選ぶことができるだろう。もしどれを選べばいいか分からない場合は「ピックアップ」として掲載されているプログラムを選択することも可能だ。

インヴァスト証券では、「『トライオート』でお取引いただく場合は、運用資金は50万円程度をご用意いただき、1年~3年間程度をかけて運用するイメージでお使いいただくのが成功のひけつといえます」と紹介している。「トライオート」では、自動売買について経験を積んだ人のために、独自のプログラムを作ることもできるようにしているが、あらかじめ用意されているプログラムから選んで始めるだけで、自動売買のメリットを十分に感じることができる。

「トライオート」の取引画面の例。左列の候補からプログラムを選択すると、そのプログラムの推奨証拠金額が示され、右のチャートで過去のシミュレーション結果が表示されるので、プログラムを選ぶ際の参考にしたい
(出典:トライオート 取引画面)

自動売買で安定的な収益が得られる仕組みとは?

「トライオート」が売買の対象とする通貨ペアは「オーストラリアドル/ニュージーランドドル」、「ユーロ/英ポンド」のような近しい経済圏で価格が連動して動く傾向が強い通貨ペアになっている。つかず離れず一定の範囲の中で上昇と下降を続ける2つの通貨を使って「買い」と「売り」の注文を帯のように自動で繰り返し実行することで、上昇局面でも下降局面でも利益を積み重ねていくことを目指している。このほかに、「米ドル/カナダドル」、「ノルウェー/スウェーデン」など隣国の通貨ペアは経済連携も密なために連動して動く傾向が強い。また、同じ資源国として「オーストラリアドル/カナダドル」、「ニュージーランドドル/カナダドル」という通貨ペアにも連動性が強くなりやすいという特徴がある。

「ノルウェー/スウェーデン」の価格推移の例。一定の範囲で上下する通貨ペアを使って中央値より下の部分が「買い」、上の部分を「売り」とすることで収益を重ねることができる
(出典:トライオート 価格推移画面)

インヴァスト証券では「各通貨ペアは地域性、金利政策、主要な貿易産業など、それぞれ異なる要因によって動くので、異なる関係性のある通貨ペアを選んで複数の通貨ペアで『トライオート』の自動売買を行っていただくことで、リスクの低減と収益機会の増加が期待できます」という。1つの通貨ペアにつき用意すべきとされる運用資金がおおむね50万円であるため、たとえば100万円の運用資金で「ユーロ/英ポンド」という隣国同士と「オーストラリアドル/カナダドル」という資源国同士という異なる性格の通貨ペアを自動売買するというやり方が考えられる。

自動売買で注意したいリスク

「トライオート」を使った自動売買で扱うのはレンジ通貨であるから、ショック相場にも強い傾向にあるが、リスクがないわけではない。大きなリスクは、一定の範囲で上昇/下降を繰り返すと想定している価格の変動幅が、過去の水準を超えて大きく動いてしまう場合だ。世界金融危機といわれた「リーマン・ショック」(2008年)、ロックダウン(都市封鎖)で経済活動が一瞬で止まってしまった「コロナ・ショック」(2020年)など数十年から数年に一度、経験したことのないような激動が起こる。プログラムの想定を超えて大きな上昇/下降があった場合には、十分な投資資金がないとロスカット(一定の損失が発生すると強制決済が行われる仕組み)で損失が確定してしまうことになる。「トライオート」では、過去3年程度の価格推移をもとに50万円程度の運用資金が推奨されているが、安全を重視する場合には、より大きな投資資金で始めることも検討したい。

また、「トライオート」でよくある失敗事例が、「プログラム売買をスタートした当初に、含み損を抱えやすい傾向にあるため、その際に売買を停止してしまうと損失が確定してしまう」ということだ。一定の範囲を上昇/下降する傾向のある通貨ペアでプログラム売買を実行し、当初に「買い」の注文から始めた自動売買で一定水準に向かって価格が下落を始めたら、下げ止まるまでは損失が膨らんでいくことになる。含み損は決済するまでは損失として確定することがないため、下落した価格が一定の水準で上昇に転じれば、そこで利益を重ねることができる。つまり、含み損を抱えたとしても取引を続けて価格の上昇を待つだけで収益をプラスにできる可能性も高いというわけだ。逆に途中でやめてしまえば、損失を確定してしまうことになる。このため、1年~3年という期間で取り組む姿勢が必要になるといえる。

資産形成層にも活用が検討できる「トライオート」

相場の変動を収益機会として生かしつつ、かつ、過度なリスクを取らないためには、投資先のリスク分散が重要になる。「トライオート」のような自動売買は、株取引のように「上昇相場」を形成することを前提とした値動きだけでなく、「一定の値幅」で価格が推移することで収益の機会がある。そのため、FX投資家のみならず株式や債券、投資信託などで資産形成をおこなっている人にも取り入れることを検討したい投資手法の1つだ。新しいリスクを取り入れる際には、そのリスクの性格、リスクに対するリターンなどについて、よく理解した上で取り入れる必要がある。「トライオート」では取引を始める前の無料セミナーや各種動画による取引ポイント解説などのサポート体制を充実させている。新たな投資機会として検討してみたい。

運用成績カレンダーの例。細かな収益を積み重ねている様子がわかる 
(出典:トライオート 運用成績カレンダー)
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【トライオートFX リスク費用などの重要事項について 】
本取引は、店頭外国為替証拠金取引であり、元本および利益が保証された取引ではありません。価格や金利等の変動により損失が生ずるおそれがあります。また、スワップポイントが受取から支払いに転じることもあります。当社は、有効比率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は預託すべき証拠金額以上の取引が可能なため、急激な相場変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生する恐れがあります。本取引は、売付け価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、その値は自動売買注文とマニュアル取引とで異なります。相場状況の急変時等はスプレッドが広くなることや、意図した取引ができない可能性があります。
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