企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)や個人型確定拠出年金(iDeCo)、少額投資非課税制度(新NISA)などの制度拡充により身近になった資産運用/資産形成。投資信託を活用して、資産形成を始めたという現役世代も増えています。しかし、人気の株式ファンドやテーマ型ファンドに投資をして、値動きの大きさに不安を覚えた人も少なくないでしょう。将来に向けた長期の資産形成では、やはり分散投資の視点が欠かせません。これを1本で可能にするのがバランスファンドです。さらに昨今は、収益の安定性の向上と収益源泉の多様化を同時に図る一歩進んだバランスファンドも、注目を集めています。三井住友トラスト・アセットマネジメント投信営業推進部で企業型DC関連業務に関わる山内貴大氏と大谷良太氏に話を伺いました。
投信営業推進部 顧客営業推進チーム長
山内 貴大氏
投信営業推進部 顧客営業推進チーム チーフ
大谷 良太氏
「資産・地域・時間」——覚えておきたい3つの分散
——将来に向けた長期の資産形成では、分散投資が基本であると言われますが、なぜでしょう。
大谷 良太氏(以下敬称略) 分散投資が重視される理由は、リスクをコントロールしながら、安定的なリターンの獲得を目指せるからです。
分散には大きく3つの軸があります。1つ目が「資産の分散」です。投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という格言がありますが、特定の資産に集中すると、その資産の価格が下落した際の影響が大きくなります。株式、債券、REIT(不動産投資信託)、金といった値動きの異なる資産を組み合わせることで、ポートフォリオ全体の変動幅を抑えることが期待できます。
2つ目は「地域の分散」です。日本、米国、欧州、新興国はそれぞれ経済環境や金融政策が異なります。そのため投資対象とする国・地域を拡張することで、特定の国・地域の影響を受けにくくなります。
3つ目が「時間の分散」です。購入するタイミングを分散することで、高値づかみのリスクを抑えることができます。
これら3つの分散を組み合わせることで、リスクを抑えつつ、より安定した資産形成が実現しやすくなります。
——長期・分散投資を1本で可能にするのがバランスファンドです。長期の資産形成でバランスファンドを保有する意義についてお聞かせください。
大谷 ここ数年は米国株を中心に株式市場が堅調で、株式ファンドが人気を集めていますが、トップパフォーマンスの資産クラスは毎年入れ替わります。株式、債券、REIT、金、その他の中で、どの資産が“トップ”になるのかを毎年当て続けることは極めて困難です。
また、直近も「トランプ関税ショック」がありましたが、株式だけに投資をしていた場合、「〇〇ショック」と呼ばれるような市場急変時にポートフォリオ全体が大きく影響を受ける可能性があります。
その点、バランスファンドは複数の資産に分散投資を行うため、値動きの異なる資産同士が一部相殺し、ポートフォリオ全体の値動きが安定しやすいというメリットがあります。また、日本の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も、バランスファンドと同様に国内外の株式・債券に分散投資を行っており、長期の資産運用における分散の効果と意義は広く認知されています。
長期で安定的な資産形成を目指す上で、バランスファンドは資産運用の柱の1つとして非常に有効な選択肢と言えます。
REIT、金を加え9資産分散を実現 「金の戦略的活用」が大きな特長
——三井住友トラスト・アセットマネジメントの数あるバランスファンドの中でも最近、注目を集めている「グローバル経済コア」について、特長を教えてください。
山内 貴大氏(以下敬称略) 「グローバル経済コア」の特長は大きく3つあります。1つ目は「世界経済の成長を取り込む構造」です。株式、債券については、世界の名目GDP(国内総生産)比率に基づく資産配分比率を採用。経済規模に沿った資産配分比率とすることで、世界全体の成長を取り込みやすい構造となっています。
2つ目は「伝統4資産を超える多資産分散」です。従来のバランスファンドは国内外の株式+債券の伝統資産が中心でしたが、「グローバル経済コア」は、さらに国内外のREITと金を組み入れた分散投資を実現しています。REITによるインカム収入(配当収入)と金によるリスクヘッジ効果を同時に取り入れることで、「収益源の多様化」「市場ショックへの耐性強化」といった効果が期待できます。
3つ目は「金の戦略的活用」です。金は他資産との相関が低く、金融危機や地政学リスクが高まる局面などでは「有事の金」として選好され、資金の逃避先として買われる傾向にあります。市場急変時にポートフォリオを下支えする効果があり、分散投資の観点から極めて有効な資産と言えます。なお、「グローバル経済コア」では、金の基本投資比率を15%とし、10~20%の間で調整します。
これら3点から、従来のバランスファンドよりも「安定感と成長機会の両立」を図っていることが、「グローバル経済コア」の大きな魅力と言えます。
——これから資産形成を始める人は、「グローバル経済コア」をどのように活用すればよいでしょうか。他ファンドとの併せ持ちなども含めてアドバイスをお願いします。
山内 「グローバル経済コア」は、これ1本で株式、債券、REIT、金に分散投資できるので、文字通り、資産形成の中心(コア)として活用していただけるファンドです。
「グローバル経済コア」で長期の資産形成をスタートすると、投資に関する興味・関心が高まって、「次は何にしようか」と考える人も出てくるでしょう。例えば、もう少しリターンを取りに行きたいという人は、株式ファンドやテーマ型ファンドを併せ持ち、成長性を補うアレンジも可能です。バランスファンドとの併せ持ちであれば、運用資産全体の値動きの抑制が期待できます。
これは「コア・サテライト戦略」と呼ばれる手法で、コアで安定性を、サテライトで成長性を狙う資産構成とすることで、無理なくバランスの取れたポートフォリオを構築するものです。
まずは「グローバル経済コア」で土台をつくり、慣れてきたら少しずつサテライトを追加していくのはどうでしょうか。
——フィナンシャル・ウェルビーイングを目指す「Finasee」の読者に、最後にメッセージをお願いします。
大谷 資産形成において最も重要なのは、短期的な値動きに一喜一憂することなく、無理のない形で投資を続けることです。市場は日々変動しますが、長期的には経済成長の恩恵を受けることで保有資産の可能性は広がります。ぜひ、継続してください。
山内 そのための手段として有効なのが、株式、債券に加え、REIT、金を組み入れた“一歩進んだ分散投資”です。しかし、資産クラスごとに一つ一つの投資信託を選んで、これを実現するのは、ふだん仕事などで多忙な現役世代にとって容易なことではありません。
「グローバル経済コア」は、多資産分散を1本で実現し、世界経済の成長を取り込みながら、安定性も意識した運用を目指すことができます。長期の資産形成の一助となれば幸甚です。
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