金融庁が2月13日に公表した2024年12月末時点のNISA口座数(速報値)は、2560万4058口座で、これは2023年12月末時点の2124万7420口座(一般NISA+つみたてNISA)から435万6638口座も増加した。この増加分の多くが新規に投資を始めた人たちと考えられ、政府が掲げる「資産運用立国」の実現に向けて2024年1月にスタートした新NISAが大きな役割を果たしていることがうかがえる。2024年1年間の公募投信では、「全世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)」や「S&P500」に連動するインデックスファンドへの資金流入が突出した。ただ、公募投信の売れ筋(資金流入額の上位)は2024年の1月と12月では様子が異なる。年初はまずは投資の第一歩の投資先として「全世界株式」の人気が強かったが、運用成績で上位にある「S&P500」に徐々に人気が移り、さらに、より高い運用成績をあげている「NYSE FANG+インデックス(以下、FANG+指数)」にも人気が波及するようになった。この「FANG+指数」は新NISA2年目の投信市場で注目の投資先の1つだ。
◆米国のハイテクリーダーに集中投資
「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、「FANG」と呼ばれる米国の大手IT企業4社(Facebook(現Meta Platforms)、Amazon、Netflix、Google(Alphabet))を含む、10銘柄で構成される株価指数「FANG+指数」に連動するインデックスファンドだ。2025年2月末時点の構成銘柄は下図のとおりだ。
※2024年9月以降、指数構成銘柄の入れ替えはありません 大和アセットマネジメント作成
2024年12月末時点で、「iFreeNEXT FANG+インデックス」が連動を目指す「FANG+指数」の累積パフォーマンスは1,877(2014年12月末を100として指数化した場合の数値)。冒頭で触れた「S&P500」の同期間のパフォーマンス(450)を大幅に上回っていた。
なお、2024年でみても「iFreeNEXT FANG+インデックス」はNISA「つみたて投資枠」に採用されている銘柄の中で、最も優れたパフォーマンスになった*。このパフォーマンスは、定期的な銘柄の入れ替えによって常に高成長が期待できる銘柄群で指数が構成されていることも要因だといえるだろう。実際、現在の10銘柄のEPS(1株当たり利益)成長率は「S&P500」構成銘柄の平均を大幅に上回っている。
*2024年12月末時点 対象は2025年1月16日時点でNISAつみたて投資枠対象の全ファンド
(出所)ブルームバーグより大和アセットマネジメント作成(2024年11月26日)
◆設定7年で7倍になったパフォーマンスの軌跡
「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、限られた銘柄・業種に集中投資しているため、1銘柄の変動が良くも悪くもファンドのパフォーマンスに大きく影響する。米国経済が不況に陥って成長への期待が大きく後退するような局面では、基準価額が大きく下落する可能性がある。2018年1月の設定以来の推移を振り返ると、設定から1年半程度は基準価額が1万円前後で横ばいだった。その後コロナショックの起きた2020年3月には基準価額は1万5000円を超えていたが、1カ月足らずで9700円台に下落した。また、米国景気に不透明感が強まった2022年には基準価額が2万9000円から2万円割れの水準にまで1年間にわたって下げた。一方で、米国株式市場がIT銘柄に代表されるグロース企業が脚光を浴びる局面では大きな運用成果に結びついた。このような下落や上昇局面を経て、設定から7年間保有し続けていれば結果として基準価額が7倍以上になる大きな運用成果を得ることができたということになる。
なお、直近1年の純資産総額は夏場に世界的な株価急落などによってやや減少する局面はあったものの、おおむね右肩上がりで推移した。基準価額の上昇とともに、ファンドへの資金流入もあり、2024年10月23日には純資産総額3,000億円を突破。3カ月後の2025年1月23日には、5,000億円を突破した。
ただし、7年で7倍というようなパフォーマンスが今後も続くとは限らない。「iFreeNEXT FANG+インデックス」の基準価額の変動が大きいことは理解して投資をすることが重要だ。いうまでもなく、米国にはIT企業ばかりではなく、小売やヘルスケア、エネルギー、自動車、金融などさまざまな業種の企業がある。
「S&P500」は米国株式市場に上場する米国企業のうち代表的な500銘柄の幅広い業種の株価上昇のチャンスを捉えることが可能だ。まして、米国以外の企業にも投資する「全世界株式」は2600銘柄以上をカバーしている。投資する銘柄数が増えるほどにファンドの基準価額の変動率は穏やかなものになるのが一般的だ。「S&P500」や「全世界株式」に連動するファンドで米国や世界経済全体の成長を取り込みつつ、「iFreeNEXT FANG+インデックス」のような限られた業種・銘柄へ投資するファンドを併せ持ち、収益の上乗せに期待することも1つの投資方法になる。
◆新NISA2年目のポイントは「リスク管理」
一方、同じ株式資産にばかり投資するのでなく、債券やリート(不動産投信)など、異なる値動きをする資産に分散投資するという方法もある。特に、債券は2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)以来、世界的に超低金利の状態が続いてきたが、2022年以降の急速な利上げによって米国の長期金利(10年物国債)は金融危機前の水準にまで上昇している。それだけ今後の金利低下余地(債券価格の上昇余地)が広がり、米国債券には約20年ぶりの投資の魅力が戻ってきているともいえる。「iFreeNEXT FANG+インデックス」と債券に同時に投資すれば、株式の大きな値上がり期待を持ったまま、債券によってリスク分散が可能である。
新NISAの2年目を迎え、投資行動も一段と進化が期待される。進化のポイントは「リスク管理」だろう。株式など特定の資産にだけ投資して大きなリスクを背負うのではなく、市場環境の変化にも対応できるようにリスクを分散し、結果的に長期にわたって投資が継続できる状態にすることだ。成長株投資で群を抜く成績を残した「iFreeNEXT FANG+インデックス」。今後もトランプ政権による減税や規制緩和策も追い風となり、引き続き長期的な成長が期待される。「iFreeNEXT FANG+インデックス」を使った組み合わせ投資が、どのような進化をみせるものか、注目していきたい。
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