今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、「金融リテラシー」の真の理解につなげる書籍、三井住友トラスト・資産のミライ研究所著『安心ミライへの「金融教育」ガイドブックQ&A 「生きる力」を育む「金融リテラシー」の基本』の一部を特別に公開します。(全4回/本記事は第4回)。同書を解説する無料セミナー情報も!

●第3回:投資をしていても「将来の生活設計・資金計画について検討したことはない」人が58%…その理由は?

※本記事は三井住友トラスト・資産のミライ研究所著『安心ミライへの「金融教育」ガイドブックQ&A 「生きる力」を育む「金融リテラシー」の基本』(金融財政事情研究会)から一部を抜粋・再編集したものです。

最近注目されている「ファイナンシャル ウェルビーイング(FINANCIAL WELL-BEING)」とは?

近年、先進国において、住宅価格や生活費全般、教育費などが大きく上昇する一方で、社会・経済を支える中間層の所得は伸び悩み、経済的なストレスや将来に対する不安が高まってきているといわれています。そうした中、個人の経済的な健全性を確保し、将来の安定を図る「ファイナンシャル ウェルビーイング(FINANCIAL WELL-BEING)」という概念が注目されてきています。この概念をベースとして、国や企業、金融機関などを中心に、個人の金融リテラシーの向上、家計の管理や人生設計等を支援する取組みが進められてきています。

海外における「ファイナンシャル ウェルビーイング」への取組み

「FINANCIAL WELL-BEING」は、OECD(経済開発協力機構)においては、「(個人において)経済的な健全性が確保され、将来の安心が図られていること」と定義されています。英国の金融サービスに関する情報や教育、助言を提供する公的機関 Money and Pensions Service〈略称MaPS〉は、「Financial Well-beingとは、個人経済において、今日の支払ができ、不意の出費に対処でき、経済的に安心し管理できている状態で、簡潔にいえば、自信と能力がある状態である」と定義しています。米国のConsumer Financial Protection Bureau 〈CFPB〉(消費者金融保護局)は、「Financial Well-beingは、現在および継続的に経済的義務を果たすことができ、経済的安心を将来に感じることができ、人生を楽しむための選択ができる状態である」と定義しています。