前回は、長く付き合う商品だからこそ抑えておきたい投資信託。その運用方法から商品性について調べてみました(「アクティブ? インデックス? あなたの資産形成を託せる投資信託を選ぶヒント」)。インデックスファンドの良さが際立つ内容となりました。
自分が投資しているiDeCoでは、吟味したアクティブファンドに9割ほど投資をしているので、残念な現状を実感いたしました。
そこで今回は、投資する地域について考えてみたいと思います。どこに投資するかで大きく結果は変わり、特に”株式”への投資では大事になってきます。下記の表は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が公表している各資産の期待リターンです。
過去のリターンも大事ですが、過去のリターンは約束されたものではないので、期待されるリターンから考えることも大事です。ちなみに下段は、賃金の上昇率が考慮されたリターンになります。長い目で見ると、預金や債券(外国も含む)よりも、株式の上昇率(インフレも考慮する場合)が高くなっています。株式への投資の大事さがわかる表かと思っております。
この表を見て、債券などへの投資は不要とするのは早とちりです。この表に出ていませんが、リスクを抑えるための分散効果はしっかりと作用すると考えられていますし、賃金の上昇を考慮する前のリターンでは、全ての資産はプランのリターンです。どちらにしても、株式のリターンは、リスクはありますが、魅力あるリターンが期待されています。