公務員と言えば、収入も安定して高く、福利厚生も充実しているというイメージを持つ方は少なくありません。実際に家計のご相談に応じていてもその傾向は感じます。所属部署によって残業代などが変わることはあっても、月の給料やボーナスの金額は想定しやすく、家計の計画は立てやすいと言えます。

とはいえ、だからこそ日々の生活で困り感を抱くことは少なく、お金の知識を積極的に得たり、資産運用の必要性を感じたりする機会がないままになってしまう方もいるようです。

先日、このような相談がありました。

夫婦とも40代、共働きで夫は公務員です。日々の暮らしはそれなりにゆとりがあり、少し支出が多すぎるかな、と感じることもありますが貯金もできています。夫には退職金もあるので何とかなるだろうと思い、特に資産運用などはせずにここまで来てしまいました。公務員は不動産投資などが向いているなどという情報を見たこともありますが、まったく投資などをしたことがないので不安です。まとまった退職金があってもやはり資産運用などはした方がいいでしょうか? 許可なくやっても平気ですか?

今日は公務員の資産運用の必要性について考えていきましょう。