アメリカの大学の学費はとにかく高いです。いわずもがな、私立大学のほうが州立大学よりも高いです。州立大学の場合、居住している州(つまり州税を払っている州)にある州立大学に行く場合は州内授業料になりますが、居住している州の外の州立大学の場合は州外授業料となり高くなります。2021年の秋から始まる1年間(実際は夏季休暇を除く9カ月)において、州内の州立大学に行く場合の授業料や寮費/食費などのトータルコスト平均値は$22,690、州外州立大学のそれは$39,510。私立大学の場合は$51,690という数字でした。あくまで全米平均なので、たとえばコストが高いカリフォルニア州の州立大学であるカリフォルニア大学の場合は州内でも$37,000くらいですし、私立トップのアイビーリーグなら$75,000程度です。しかも、これらは1年間の数字なので、4年通うなら×4です。
こんな高い学費をみんなが払うのか……と思われるかもしれませんが、多くの場合は様々なディスカウントがあって値引きがされます。どんなディスカウントがあるかというと、大きく分けて2つ。1つは経済的に援助が必要だと思われる場合に出る奨学金(金銭援助としての奨学金)であり、もう1つは経済的なものは関係なくその学生の資質に応じて出る奨学金(資質での奨学金)です。