2024年からのNISAの改正が大きな話題になっていますが、実は確定拠出年金にも個人的には大きいと感じる改正が待っています。金持ち優遇な制度と感じられるかもしれませんが、iDeCoの掛け金がこれまで1万2000円の上限だった、公務員の方や他に退職金制度がある方の上限が2万円にまでなります。

毎年、毎年、改正があるので、お得な制度に少々振り回されがちですが、しっかりと活用していただければと思います。

そもそも公務員には、退職金があるじゃないか?という声もあるかと思います。これは人事局が公表している退職金のデータになります。

出所:令和4年12月内閣官房内閣人事局

定年退職されている方の平均は約2100万円と大きな金額です。しかし、あとで解説しますが、公務員のみなさんの退職金、年々減少傾向となっている現実があります。

ちなみに公務員の退職金は、50人以上従業員が在籍する民間企業の額に準拠する決まりとなっており、なおかつ5年ごとに調査を行い改定されています。言い換えると、民間の退職金も減っていると言えます。さらには退職金のない会社も増えているので、自助努力をした方が時代と言えるでしょう。