2022年は、確定拠出年金がより使いやすくなった年でした。拠出(積み立てる)できる期間は長くなりましたし、これまでiDeCoが利用できなかった方も、利用しやすくなりました。

さらに2022年の12月には、非課税期間が5年や20年と期間限定だったNISAの非課税枠が2024年分より恒久化(期間の制限なし)される、という大きな決定がありました。

多くの方にとって、長期にわたって資産形成ができる仕組みが整ってきたと言えます。そこで今回はせっかくのいい制度をより活用させるツール、投資信託(特にアクティブファンド)を見てみたいと思います。

なぜかと言いますと、日本株式・世界株式ともに2019~2021年と3年連続好調な相場が続きましたが、2022年は、相場があまり良くない状況でした。日経平均株価は ▲9.37%、TOPIXは ▲5.05%。外国株式は円安が進んだため、円ベースでは大きなマイナスに感じませんでしたが、先進国株式は ▲19.8%、新興国株式は ▲22.4% (いずれもドルベース)と、大きなマイナスでした。

出所:先進国株式=MSCI-KOKUSAI インデックス、新興国株式=MSCI エマージング・マーケット・インデックス

相場が良くないと、購入している商品(投資信託)が間違っていないか、配分に問題がないかと不安になりがちなようです。昨年はそのような相談も多かった印象を受けています。最近は、インデックスファンドを選ばれる方が多いので、アクティブファンドについて聞かれることが少なくなっていますが、より長く投資しやすくなった時だからこそアクティブファンドの現状を見ておきたいと思います。