※この記事は「Ma-Do」(Vol.67、2022年8月末発行)に掲載された記事を再編集したものです。

― 円安と物価上昇のダブルパンチで家計も圧迫され、先行きに不安を感じる個人投資家が増えています。2022年後半の市場環境をどうみていますか。
世界の株式市場は年初からの下落が一服しているのに加え、急激に上昇していたクレジットスプレッド(デフォルトリスクに応じて上乗せされる金利)もひとまず天井を打ったように見えます。しかし、足元で進行しているインフレは一時的なものとは考えにくい。

米国の消費者物価指数(CPI)の推移は、過去30年間見られなかったレベルの急激な物価上昇が進んでいることを示しています(図1参照)。このままいけば、1970年代から1980年代前半にかけて起こった10%を超える規模のインフレへと加速していく可能性も否定できません。過去30年の間、ほとんど考慮する必要のなかったリスクが顕在化し、それに備える必要に迫られていると言えます。

続きを読むには…

この記事は無料会員限定です。

無料会員にご登録頂くと、すべての限定記事が閲覧できます。

  • 無料会員限定記事が読み放題
  • 限定セミナーに参加可能
  • 限定動画が見放題
  • おすすめ情報をメールでお届け

※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店、資産運用会社等)にお勤めの方を対象にしております。