2021年6月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」の概要

三菱UFJ銀行の6月販売ランキング1位は、「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」だった。同ファンドは、国内外の債券や株式といった伝統的な資産だけでなく、ヘッジファンドなどのオルタナティブ資産を含む様々なアセットクラス(資産)への分散投資と投資戦略を活用し、「負けない運用」を目指すバランスファンドである。6月末時点における投資対象別の構成比は、以下の通り。

株式 24.2% 債券 36.8% オルタナティブ 15.7% キャッシュ・短期金融商品等 23.3%

そして、6月末時点における騰落率は以下のようになっている。

1カ月 0.49% 3カ月 2.10% 6カ月 2.04% 1年  7.95% 設定来(2013年12月~)22.97%

同ファンドは、6月に98億円の純資金流入となった。安定的なパフォーマンスが評価されて資金流入が続いているので、7月も三菱UFJ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:ランキング上位にはバランスファンドが3つランクイン

三菱UFJ銀行では、ランキング10位以内にバランス型ファンドが3つ入っているのが特徴的だ。7位の「JPMベスト・インカム(毎月決算型)」は、世界の株式や債券、REIT( 不動産投資信託)、その他の有価証券を投資対象とし、値上がり益と高いインカム収益が期待できるアセットクラス(資産)に分散投資するバランスファンドである。5月31日時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  1.0% 3カ月 3.6% 6カ月 7.1% 1年  18.0% 設定来(2014年9月~)23.0%

三菱UFJ銀行のランキングを見ると、バランス型ファンドが3つ、債券型ファンドが2つランクインしている。他の金融機関に比べ、リスクを抑えた運用をしたい投資家が比較的多いと考えられる。