2021年6月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」の概要

みずほ証券の6月販売金額1位は、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」だった。同ファンドは、4月26日に運用開始。当初設定額2,860億円を集め、今年最大かつ歴代でも3番目の大きさとなったことで話題を集めた。同ファンドは、世界の株式の中から地球規模での社会問題解決に寄与されると期待されるイノベーション企業に投資するアクティブファンド。5月末時点の組入銘柄上位は、以下の通り。

1.テスラ(米国) 9.4% 2.スクエア(米国) 6.8% 3.シー(台湾) 4.2% 4.テラドック・ヘルス(米国) 3.8% 5.テンエックス・ゲノミクス(米国) 3.3%

5月は米長期金利上昇懸念からハイテク株が売られ、同ファンドの基準価額も8,500円を割り込む水準まで下落した。しかし、6月末には10,350円まで回復。純資産残高も4,000億円を超える規模になっている。高水準の資金流入が続いているので、7月もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:みずほ証券の6月ランキング上位にはアクティブファンドが多い

みずほ証券の6月販売金額ランキング上位には、アクティブファンドが多い。そして、海外株式型ファンドが8本もランクインしている。ネット証券ではインデックスファンドの人気が高いが、みずほ証券では1本もインデックスファンドがランキングに入っていない。
もちろん、投資信託全体でも海外株式型ファンドの人気は高い。モーニングスターの集計では、国際株式(海外株式)型ファンドへの6月の資金流入額は6,581億円となり、大分類別で12カ月連続トップとなった。7月に入り、米国の主要3指数(NYダウ・S&P500種株価指数・ナスダック総合株価指数)は、過去最高値を更新している。今後も、海外株式型ファンドが販売金額ランキング上位を占める可能性は高いだろう。