2021年6月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要

auカブコム証券の6月の販売金額ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。同ファンドは、持続的な利益成長、もしくは高い利益成長の可能性が高いと判断した米国株式に投資するアクティブファンドである。5月末時点の組入銘柄上位は、以下の通り。

1.マイクロソフト 7.9% 2.アルファベット 7.9% 3.アマゾン・ドット・コム 6.0% 4.フェイスブック 5.5% 5.ユナイテッドヘルス・グループ 4.9%

同ファンドの純資産残高は、6月23日に初めて1兆円の大台を超えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6月に過去最高値を更新しており、同ファンドへの投資家の関心は高い。7月もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:株価指数に連動するインデックスファンドの人気が継続

auカブコム証券では、S&P500種株価指数や日経平均株価などの株価指数に連動するインデックスファンドの人気が高い。ただ、これは投資信託全体でもいえることで、2021年5月末のインデックスファンドの純資産残高は15兆3,135億円となり、3年前より70.6%増えた。2位の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同ファンドの 5月末の純資産残高は約4,384億円で、これはインデックスファンド全体でもトップである。米国の代表的な企業に幅広く分散投資できるのに加え、信託報酬が0.0968%と業界最低水準であることが人気の理由だ。S&P500種株価指数は6月に過去最高値を更新しており、パフォーマンスも好調。7月もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。