2021年6月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要
マネックス証券の6月売れ筋ランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは株価指数先物を積極的に活用することで、国内の株式市場の値動きに対して概ね4.3倍の値動きを目指すブル型ファンドである。5月末時点の騰落率は、以下の通り。
このように直近のパフォーマンスは冴えない。6月も、日経平均株価が29,000円前後でのもみ合いとなったので、同ファンドの基準価額は下がっている。ブル型ファンドは株式市場が一方向に上昇するときは大きな利益になるが、下落したり、もみ合いになったりすると基準価額が下がる傾向にある。また、通常のインデックスファンドに比べて保有コストである信託報酬が高いので、長期保有には向いていない。あくまでも、短期での値幅取りを狙うファンドであることを理解して購入するようにしたい。
全体を見て:6月も日経平均株価に連動するインデックスファンドが人気
マネックス証券の月間売れ筋ランキング上位には、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが多い。3位の「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同ファンドは、日経平均株価が急落する場面で買われる傾向にある。たとえば、6月21~25日週には約55億円の資金流入があり、投資信託全体で8位となった。21日に日経平均株価が953円安と急落し、戻りを狙った買いが入ったと考えられる。7月以降も日経平均株価が急落する場面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。