2021年6月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
楽天証券の6月販売金額1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P)」だった。同ファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。S&P500種株価指数は6月に過去最高値を更新するなど、パフォーマンスが好調だった。また、「eMAXIS Slim」シリーズは、業界最低水準の運用コストを目指すファンドとして人気が高い。その中でも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P)」は純資産残高が最大(5月末時点で4,384.58億円)であり、今後も同ファンドの人気は継続するだろう。
全体を見て:インデックスファンドの人気が高い
楽天証券の6月販売金額ランキングでは、インデックスファンドの人気が高い。これは投資信託全体にも言えることで、インデックスファンドの純資産残高は5月末に15兆円を超え、全体の20%に迫っている。ランキング10位の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」は、6月25日に純資産残高が3,000億円を超えた。同ファンドは、日本を除く主要先進国の株式に投資。MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。信託報酬が0.1023%と、先進国株式に投資するインデックスファンドの中で最低水準となっている。2013年12月の設定から2021年5月まで90カ月連続で資金流入が続いており、7月の楽天証券のランキングで、さらに上位にいくかどうかに注目している。