2021年5月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

1位「投資のソムリエ」の概要
広島銀行の5月販売件数1位は「投資のソムリエ」だった。
同ファンドは、国内・先進国・新興国の債券と株式、および国内・先進国のREITに分散投資し、「大きく負けない運用」を目指すバランスファンドだ。4月には、純資産総額が5,000億円を突破した。2020年3月のコロナショック時に多くのファンドがマイナスになるなか、月次リターンが0.13%とプラスリターンを達成したことで投資家の注目を集め、純資産総額が順調に増えているのだ。
5月末の純資産総額は約5,400億円となっており、5月も高水準の資金流入が続いている。5月末時点の騰落率は以下の通り。
株式ファンドに比べ、リターンは良くない。「大きく負けない運用」を目指すバランスファンドなので、株式ファンドのリターンと単純に比較するものではないかもしれないが、「投資のソムリエ」のリターンが優れないなか、6月以降も広島銀行のランキング上位になるかどうかに注目している。
ここに注目:5月もアクティブファンドが人気
広島銀行では、インデックスファンドだけでなくアクティブファンドの人気も高い。2位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は、世界の高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。公益株とは、電力や水道・ガス・運輸など日常生活に不可欠なサービスで、一般的に景気の良し悪しに左右されず、収益基盤が比較的安定しているという特徴がある。同ファンドの5月末時点の騰落率は以下の通り。
同ファンドは安定的な収益を狙いたい投資家の人気が高いので、6月以降も広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。