2021年5月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS日経225インデックス」の概要
5月の横浜銀行の販売件数1位は、「eMAXIS日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月31日時点の騰落率は、以下の通り。
直近のパフォーマンスは優れない。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドには、日経平均株価が急落する場面で買いが増える傾向にある。
たとえば、同じく日経平均株価に連動するインデックスファンドである「日経225ノーロードオープン」には、日経平均株価が▲4.34%と急落した5月10~14日週に約226億円の資金流入があり、投資信託全体でトップになっているのだ。
「eMAXIS日経225インデックス」も同じように、日経平均株価が急落する局面で買いが増えた可能性が高い。6月以降も、日経平均株価が下落する局面ではリバウンド狙いの買いが入るだろう。
全体を見て:5月もインデックスファンドの人気が高い
横浜銀行の5月販売件数上位には、インデックスファンドが多い。上位5つのうち3つがインデックスファンドとなっている。そして、「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」は、4月に引き続き4位にランクインしている。
同ファンドは米国の金融相取引所に上場している株式などを主要対象にし、「NASDAQ100指数(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドだ。NASDAQ100指数は、ナスダックに上場している、金融以外の時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数である。
アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど、IT・ハイテク株が組入銘柄上位に多い。5月31日時点の騰落率は、以下の通り。
5月前半は、消費者物価指数(CPI)の発表を受けてインフレ圧力が高まり、割高感が意識されやすいハイテク株が売られた。後半に持ち直したものの、前半の下落が大きく、NASDAQ100指数は月間を通じてマイナス圏で推移したのだ。ただ、3カ月・6カ月の騰落率は10%を超えており、今後も同ファンドの人気は継続するだろう。