2021年5月、りそな銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要

りそな銀行の5月販売額1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月末時点の騰落率は、以下の通り。

1カ月 0.13% 3カ月 −0.09% 6カ月 9.46% 1年  32.60%

このように、直近のパフォーマンスは冴えない。ただ、同ファンドは日経平均株価が下落したときに買いが増える傾向にある。たとえば、5月10〜14日週に日経平均株価は前週末比▲4.34%と急落した。しかし、反転を見越した投資家の買いが入って週間で約226億円の資金流入となり、投資信託全体でトップとなったのだ。りそな銀行でも急落時に買いを入れた顧客が多かったと考えられる。6月以降も、日経平均株価が大きく下がる局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て: 「りそなラップ型ファンド」が上位にランクイン

「りそなラップ型ファンド」が、5月もランキング上位に入っている。同ファンドは、世界中の債券や株式、リートなど8つの資産に分散投資するバランスファンド。運用タイプには、以下の3つがある。

安定型 目標リターン:短期金利+2% 安定成長型 目標リターン:短期金利+4% 成長型 目標リターン:短期金利+6%

5月のりそな銀行の販売額ランキングでは、「安定成長(4位)」「安定型(6位)」「成長型(8位)」の順番となった。4月末時点における1年間の騰落率は、以下の通り。

安定成長型 18.5% 安定型 5.8% 成長型 35.6%

「りそなラップ型ファンド」はバランスファンドだが、安定成長型と成長型は高いパフォーマンスとなっている。運用成績が好調なので、6月もランキング上位に入る可能性は高いだろう。