2021年5月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「三井住友・225オープン」の概要

三井住友銀行の5月販売額1位は、「三井住友・225オープン」だった。同ファンドは日本株に投資し、日経平均株価(日経225)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うインデックスファンドだ。5月末時点のパフォーマンスは、以下の通り。

1カ月 0.2% 3カ月 0.1% 6カ月 9.8% 1年  33.6%

5月のパフォーマンスは、0.2%と優れなかった。ただ、5月10~14日週に日経平均株価が急落(前週末比▲4.34%)したときには、反発狙いで日経平均株価に連動するインデックスファンドに買いが入っている。アセットマネジメントOneが運用する「日経225ノーロードオープン」に約226億円の資金が流入し、5月10~14日週の投資信託全体の資金流入額トップになっているのだ。同ファンドも、こうした急落時に買いが増え、ランキング1位になったと考えられる。

6月も日経平均株価が急落する場面があれば、同ファンドのような日経平均株価に連動するインデックスファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て:「ダブル・ブレイン」の人気が継続

5月も「ダブル・ブレイン」の人気が高い。同ファンドは、最新の投資技術を用いたクオンツ運用を駆使するファンドで、長期にわたる安定的な収益力が評価され、モーニングスターの「ファンド オブ ザ イヤー2020」で最優秀ファンド賞に輝いている。同ファンドのパフォーマンスは好調だ。4月末時点のパフォーマンスは、以下の通り。

1カ月 1.9% 3カ月 2.0% 6カ月 9.0% 1年  11.2%

外国株式ファンドなどに比べるとパフォーマンスは劣るものの、長期での安定を目指す運用を行うファンドなので、十分なリターンをだしていると言えるだろう。さらに、6月になってからも基準価額が過去最高値を更新している。6月も販売ランキング上位に入る可能性は高いだろう。