2021年5月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の4月買付金額1位は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。新型コロナワクチン普及による米国経済正常化期待により、4月以降の米国株式市場はしっかりの展開。同ファンドの4月の騰落率も4.7%と好調であった。依然として、パフォーマンスがいい米国株式に投資するファンドの人気が高い。また、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim」シリーズは、個人投資家の人気が高い。業界最低水準の信託報酬を目指すインデックスファンドシリーズだからである。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」においても、「eMAXIS Slim」シリーズが上位10ファンド中、5つを占めている。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」も9位にランクインしている。

5月になっても米国株式市場は堅調で、S&P500種株価指数も過去最高値圏にある。6月もランキング1位になる可能性は高いだろう。

全体を見て:海外株式型インデックスファンドの人気が継続

楽天証券の5月買付ランキングでは海外株式型(外国株式)が6本と、相変わらず人気が高い。そして、米国を中心にして先進国や全世界株式に分散投資するインデックスファンドに資金が集まっている。2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」に投資し、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドだ。

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株から小型株までのほぼ100%をカバーした、時価総額加重平均型の株価指数。S&P500種株価指数よりも幅広い銘柄(約4,000銘柄)に分散投資できるというメリットがある。大型株だけでなく、中小型株にも幅広く分散投資したいという人にオススメのファンドだ。同ファンドの4月末のパフォーマンスは、以下の通り。

1カ月 4.7% 6カ月 35.7% 1年  52.6%

5月も米国株式市場は堅調であったことから、6月もランキング上位に入る可能性は高いだろう。