2021年4月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」の概要

みずほ銀行の4月販売額1位は、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドの3月末時点の純資産総額は1兆290億円と1兆円を突破しており、投資信託全体でもトップとなっている。過去に純資産総額1兆円を突破したファンドは、毎月分配型など配当を頻繁にだすものが多かった。しかし、同ファンドは原則として分配金をださず、株式の売買益や配当は再投資する。

高齢者を中心に毎月分配型のニーズは高いが、長期での資産形成には複利効果が見込める再投資の方が有効だ。また、ESG重視の流れも投資家に広がってきている。とくに機関投資家の間には中長期的な企業価値の向上のため、ESGの考え方は不可欠だという見方が定着している。そして、環境や社会、企業統治といったESGを投資判断の材料にする個人投資家も増えている。みずほ銀行で5月も販売額1位になるかどうかに注目だ。