2021年4月の1カ月、ネット証券大手社ではそれぞれ以下のファンドが資金を集めた。

4社共通の傾向:外国株式ファンドの人気が高い

ランキング上位には外国株式ファンドが多い。ランキング1位を見ても、SBI証券・楽天証券・auカブコム証券の3社が外国株式ファンドとなっている。モーニングスターの集計によると、国際株式型(外国株式)ファンドの4月の資金流入は7,181億円と高水準の資金流入が続いている。4月はNYダウやS&P500種株価指数など米国の主要株価指数が過去最高値を更新。そして、米国株に投資するファンドの人気が高かった。5月も引き続き外国株式ファンドの人気が継続する可能性は高いだろう。

全体を見て:日経平均株価を対象にしたファンドの人気も高い

4月の日経平均株価は-1.25%と6カ月ぶりに反落した。そして、モーニングスターの集計によると、国内株式ファンドからは257億円の資金流出となっている。一方、NYダウやS&P500種株価指数が過去最高値を更新するなど、米国株を中心に4月の外国株のパフォーマンスは好調だった。その結果、投資信託全体で見ると国内株式ファンドは資金流出となり、外国株式ファンドは資金流入となっている。
しかし、ネット証券のランキングでは日経平均株価を対象にしたファンドの人気が高い。先物を利用したブル型ファンドの楽天日本株4.3倍ブル、SBI 日本株4.3ブルはネット証券4社すべてで上位にランクインしているし、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが上位にきているネット証券も多い。ネット証券では日経平均株価が下落する局面でも、逆張りで積極的に買う投資家が多いようだ。
とくに「楽天日本株4.3倍ブル」は、短期的な値上がりを期待した投資家の買いが多かったと考えられる。

ここに注目:「eMAXIS Slim」シリーズの純資産総額が1兆円を突破

ネット証券の4月ランキング上位には、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim」シリーズが多い。同シリーズは「業界最低水準の運用コスト」を将来にわたって目指し続けるファンドだ。個人投資家の人気も高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2020」でもeMAXIS Slimが20位以内に6本入っている。そして、同シリーズは4月12日に純資産総額が1兆円を突破した。同ファンドのけん引役はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)だ。4月12日時点の純資産総額は3,713億円で、全体の3分の1以上を占めている。ネット証券の4月ランキングでも、同ファンドは以下のように上位にランクインしている。

SBI証券 4位
楽天証券 1位
auカブコム証券 2位
マネックス証券 2位

S&P500種株価指数は5月も過去最高値を更新しており、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)がランキング上位になる可能性は高いだろう。