2021年3月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダブル・ブレイン」の概要

三井住友銀行の3月販売額ランキング1位はダブル・ブレインだった。同ファンドは、高度な数学や物理学を用いて市場動向を分析して投資するクオンツ運用のファンド。「リスクコントロール戦略」と「トレンド戦略」の2つ(ダブル)の戦略を組み合わせていることが特徴だ。

リスクコントロール戦略では、世界中の約50の資産に分散投資している。売買は完全に自動化され、24時間休むことなくリスクをコントロールしながら投資を行う。相場の継続的な上昇局面で利益が狙える戦略だ。

一方のトレンド戦略では、上昇局面だけでなく下落局面でも収益を狙う戦略。トレンドフォローの戦略を用いることで、相場環境に関わらず利益を狙いにいくのだ。

同ファンドは長期での安定的な収益が評価され、、モーニングスターの「ファンド オブ ザ イヤー2020」で最優秀ファンド賞(オルタナティブ部門)を受賞している。リスクをコントロールしながら、安定的な利益を期待したい人の運用に適したファンドといえるだろう。

全体を見て:3月初旬にシリーズ化した「ダブル・ブレイン」シリーズが人気

3月3日にダブル・ブレインのリスク水準を2倍に高めたダブル・ブレイン(ブル)と、リスクを2分の1に抑えたダブル・ブレイン(マイルド)が新規設定された。ランキングでは、3位にダブル・ブレイン(ブル)、8位にダブル・ブレイン(マイルド)がランクインしている。

ダブル・ブレインは大きな価格の下落がなく、安定したリターンを期待できるファンドとして評価が高い。ただ、過去1年のパフォーマンスは6.9%(2021年2月末時点)となっており、パフォーマンスに物足りなさを感じる人もいるかもしれない。

そんな人はダブル・ブレイン(ブル)を購入すればいいのだ。一方、リスクをさらに抑えたい人はダブル・ブレイン(マイルド)を購入すれば、より安定的なリターンを期待できる。

ダブル・ブレインのシリーズ化が始まったことで、4月も人気が継続するかどうかに注目だ。

ここに注目:上昇・下落局面どちらでも利益を狙える「テトラ・ネクスト」が2位に

2月に販売額ランキング1位だったテトラ・ネクストは2位だった。同ファンドは、ナスダック100指数先物を売買するトレンドフォロー型のファンドだ。ナスダック100指数は、ナスダック市場に上場する時価総額上位100銘柄(金融を除く)の動きを表し、マイクロソフトやアップルなどIT・ハイテク株の動向を示す指数として知られている。

先物取引を利用した投機的な要素が強いファンドなので、銀行の顧客に向いているかどうかは疑問が残る。ただし、先物は売りでも収益が狙えるので、相場の上昇・下落局面どちらでも利益が狙えるというメリットがある。

同ファンドは2月に新規設定され、三井住友DSアセットマネジメントが運用。販売会社は三井住友銀行1社のみだ。系列系運用会社の新規設定ファンドの販売が4月以降も好調かどうかに注目したい。