2021年3月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」の概要
SMBC日興証券の3月買付金額ランキング1位は、デジタル・トランスフォーメーション株式ファンドであった。同ファンドは、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の中でもゼロ・コンタクト(非接触)ニーズのもとで飛躍的な成長が期待される企業に投資している。オンライン決済大手のペイパル・ホールディングスや動画配信のネットフリックス、中国ネットサービス大手のテンセントといった企業が保有銘柄の上位になっている。
ただこういった銘柄は、米長期金利が上昇したことによって、2月から3月上旬にかけ株価が下落した。そして同ファンドの基準価額も、2月17日につけた高値16,314円から3月上旬にかけて一時-21.7%と大きな下落となった。しかし、同ファンドには押し目買いの好機とみた投資家からの買いが入ったと考えられる。モーニングスターの集計によると、3月は499億円の資金が流入し、国内公募追加型株式投資信託の中で第2位となった。日興証券の結果はこれを裏付ける内容となっている。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)に対する投資家の関心は依然として高く、買い意欲は強い。4月以降も資金流入が続くかどうかに注目だ。