2021年3月の1カ月、ネット証券大手4社ではそれぞれ以下のファンドが資金を集めた。

4社共通の傾向:米株×インデックス×低コストの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が強い
4社とも米国の株価指数であるS&P500種株価指数を対象とするファンドの人気が高い。SBI証券では1位と4位、楽天証券では1位、auカブコム証券では2位、マネックス証券では2位と6位が同指標を対象にしたファンドだ。
とくに、4社すべてで三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がランクインしている。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目指しているほか、純資産残高が一定の水準を超えた部分については、より低い信託報酬率が適用される「受益者還元型信託報酬率」を採用しているのが特徴だ。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は、以下の通りである。
このように運用コストである信託報酬が安いことから個人投資家の人気も高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」でも第9位に選ばれている。
4月に入りS&P500種株価指数は、節目の4,000ポイントを超えて過去最高値を更新している。引き続きS&P500種株価指数を対象にしたファンドの人気は継続するだろう。