2021年2月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」の概要

広島銀行で販売件数1位になったのは、「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」だった。同ファンドは、世界の上場株式の中から今後の成長が期待されるゼロ・コンタクト・ビジネス(非接触型ビジネス)関連企業の株式を中心に投資をおこなうファンドである。

2月26日時点における組入銘柄上位5社は、以下の通り。

1.PAYPAL(アメリカ) 3.4% 2.SHOPIFY(カナダ) 3.4% 3.NETFLIX(アメリカ)3.2% 4.TENCENT(中国)  3.2% 5.ROKU(アメリカ) 3.1%

業種別では

1.ソフトウェア・サービス(46.5%) 2.メディア・娯楽(31.5%) 3.小売り(8.2%)

となっている。ただ、2月の騰落率は1.84%だった。2月の世界の主要株式市場は米追加経済対策の成立や新型コロナワクチンの普及期待などによって上昇。しかし、月後半にかけては各国の長期金利が上昇する中、IT・ハイテク株などのグロース株中心に利益確定の売りが強まった。

同ファンドはソフトウェア・サービスなどのグロース株が多いので、2月はプラスを維持したものの、パフォーマンスはあまりよくなかったのだ。しかし、2月末時点での設定来(2020年7月31日)のパフォーマンスは42.95%と高く、投資家の人気は高い。

2月の資金流入額は約505億円となり、外国株式型ファンドで1位の資金流入額となったからだ。そして純資産総額が6,000億円を超え、投資信託全体で9位となっている。

広島銀行での人気も、この結果を裏付けるものとなっていると言えるだろう。