2021年3月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要

auカブコム証券の3月販売金額トップは、楽天日本株4.3倍ブルであった。同ファンドは指数先物を利用し、日々の基準価額の値動きが、日経平均株価の値動きの概ね4.3倍を目指して運用を行う。

2月には日経平均株価が30,000円を突破するなど、好調な市場環境によって、同ファンドの月間パフォーマンスは+25%となった。3月は28,000~30,000円でのもみ合いとなったが、3月も資金流入が続いたと考えられる。

ただし、同ファンドは日経平均株価の日々の値動きの4.3倍を目指すファンドである。日経平均株価の上昇局面では大きな利益を期待できるが、下落局面では想定以上の損失を被る恐れがある。

あくまでも短期での値幅を狙うファンドであり、長期の資産形成に向いたものではない点に注意が必要だ。

全体を見て:個人投資家の目線、「TOPIXより日経平均株価」?

3月の月間販売額トップ5のうち、3つが日経平均株価を対象としたファンドとなっている。日経平均株価は2月に3万円を突破するなど、バブル期以降30年ぶりの高値を更新しているので、個人投資家の注目度が高いと考えられる。

機関投資家の多くはTOPIX(東証株価指数)をベンチマーク(運用指標)とするのが通常だが、個人投資家にとっては日経平均株価の方が馴染みがあり、投資対象としても人気があるのだ。

ここに注目:やはり強い「低コスト・米株・インデックスファンド」人気

ランキング2位と3位は米国株に投資するファンドがランクインしている。2位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数に連動を目指すファンドだ。

eMAXISシリーズは三菱UFJ投信が運用するファンドで、購入時の手数料が無料のノーロードファンド。保有コストである信託報酬が安いのが魅力だ。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬は0.0968%(税込)と、0.1%を切っている。100万円分購入しても、年間968円しかコストがかからないのだ。

同ファンドは「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」で第9位に選ばれており、個人投資家の人気が高いファンドだ。S&P500種株価指数は、4月に入って節目の4,000ポイントを突破し、過去最高値を更新している。今後も人気が継続する可能性は高いだろう。