2021年3月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要

マネックス証券の3月の売れ筋ランキング1位は、楽天日本株4.3倍ブルだった。同ファンドは、株価指数先物(日経225先物)を利用することにより、日々の日経平均株価の概ね4.3倍の値動きを目指して運用を行う。

日経平均株価が上昇すれば同ファンドの基準価額は大きく上昇するが、日経平均株価が下落すれば基準価額が大きく下落するハイリスク・ハイリターンのファンドである。

このようなファンドは長期での資産形成には向いていない。株式市場の値動きを利用し、短期売買で利益を狙うファンドだからだ。ネット証券では信用取引などを利用して短期売買で利益を得ようとする個人投資家も多い。そのような投資家に人気があるファンドだと考えられる。

全体を見て:「外株流行り」の中で国内株式型ファンドが目立つ

日本株(主に日経平均株価)を対象にしたファンドが上位に多いのが印象的だ。最近の傾向として、外国株で運用するファンドの人気が全体的に高いからだ。外国株で運用するファンドは2020年度で5兆円を超え、過去最高となった。

とくに米国の主要株価指数であるS&P500種株価指数に連動を目指すファンドへの資金流入が目立つ。マネックス証券でもS&P500種株価指数に連動するファンドが2位と6位にランクインしている。

ただ、2月に日経平均株価は3万円を突破し、1990年8月以来、30年6カ月ぶりの高値をつけた。好調な国内市場の環境で、日経平均株価に注目した投資家が多かったと考えられる。

ここに注目:出遅れ感から注目を浴びるJ-REITファンド

5位にダイワJ-REITオープン(毎月分配型)がランクインしている。同ファンドは、配当込みの東証REIT指数に連動した投資成果を目指して運用するファンドである。

2021年2月の投資信託の運用成績を資産別に見ると、REIT型が5.2%となりパフォーマンス1位だった。株式と比べて出遅れ感が意識され、REIT(不動産投資信託)に買いが入ったからだ。

好調なREIT市場を背景に同ファンドも人気が高まったと考えられる。QUICK資産研究所の調べでは、2021年2月末における過去1年間の資金流入額超で、同ファンドは1,368億円の資金流入となり、REIT型の投資信託でトップだった。

3月以降もこの人気が継続するかどうかに注目だ。