投資信託全体の騰落率1位は「インベスコ世界ブロックチェーン株式ファンド」(37.44%)

運用成績が37.4%となり、2月の投資信託騰落率で1位となったのは「インベスコ世界ブロックチェーン株式ファンド」。同ファンドは、モーニングスターの「ファンド オブ ザ イヤー2020」の国際株式型(グローバル)部門で優秀ファンド賞を受賞している。

2月の運用成績が好調だった要因の1つは、ブロックチェーンの活用がさまざまな分野に広がっており、市場の関心が高まったことだ。また、ビットコインなどの暗号資産の価格が値上がりする中、関連企業の株価が上昇したことも原因と考えられる。

ブロックチェーンの市場規模は2025年に19兆円まで拡大したのち、2030年までに約340兆円まで拡大すると予想されている。今後の成長期待が大きいファンドといえるだろう。

また、上位ファンドではインドやベトナムなどのエマージング株式型の上昇が目立つ。2月のエマージング株式のリターンは4.5%と、全体で2位のパフォーマンスとなっている。

しかし、騰落率4位のイーストスプリング・インド・インフラ株式ファンドは14.76億円、5位のHSBCインド・インフラ株式オープンは3.55億円、7位のベトナム成長株インカムファンドは18.67億円の資金流出となっている。

米国株や日本株といった先進国のパフォーマンスが優れる中、エマージング株のパフォーマンスはここ数年低調だった。とくにインド株の投信は2017年にブームとなったが、期待したほどのパフォーマンスをあげられなかったので、上昇する局面で解約する投資家が多かったと考えられる。