資金流入額1位(6カ月累計)は「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(ヘッジなし)」

ESG投資への人気が高まる中、「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド」に資金流入が続き、過去6カ月累計では4,000億円に迫っている。過去6カ月の騰落率は11.93%。設定来(2020年7月)の騰落率も18.81%と、高いパフォーマンスをだしていることも人気の要因と考えられる。

同ファンドは世界の株式のうち、競争力や成長力、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みで優れた企業に投資している外国株式型の投資信託。ファンドの組入銘柄上位は、以下の通り。

1位 マスターカード(米国) 2位 アマゾン・ドット・コム(米国) 3位 TALエデュケーション(中国) 4位 HDFC銀行(インド) 5位 ウーバー・テクノロジーズ(米国)

また、2月は外国株式型の投資信託に6,870億円の資金流入があり、3カ月連続で5,000億円を超える資金流入となった。2月はNYダウが過去最高値を更新するなど、市況の回復が資金流入を促した形だ。

資金流出額1位(6カ月累計)は「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」

過去6カ月の資金流出額累計トップは、「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」となった。同ファンドは国内外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)に投資。このうち日本の株式と国内外の債券部分に先物を使うことで、実際の投資額の3倍相当を運用するのと同じ成果を目指すファンドである。

しかし、2月26日時点における過去1カ月の騰落率は-1.95%と振るわず、資金流出が続いた。また、外国株式型に資金流入が続いているので、バランス型ファンドの人気が低下しているのだ。

バランス型ファンドは2月に約490億円の資金流出となり、5カ月連続で流出超過となった。バランス型はつみたてNISAなど個人の資産形成を支援する非課税度制度ができるなか、1本で気軽に分散投資できる点が投資家の人気を集めていた。

しかし、コロナショック後に米国を中心とするテクノロジー関連企業に投資家の関心が集まり、バランス型ファンドからは資金流出が続いているのだ。

純資産残高は「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド」が初の首位

グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンドが資産残高9,966億円となり、初の首位となった。

残高は一時1兆円の大台に乗せた。同ファンドは設定時に3,830億円と歴代2位の数字を残したが、ESG投資の人気の高まりとともに順調に純資産総額を伸ばしている。

また、国・地域別組入比率では米国が71.6%、情報技術が40.6%となっており、コロナ禍の中でハイテク株中心に米国市場が好調だったことも、純資産総額が大きく伸びた要因といえるだろう。

1月に1位だったグローバル・プロスペクティブ・ファンドは、前月比で192億円減の9,602億円となり、2位に後退した。2月の基準価額の騰落率は-6.5%と振るわなかった。組入1位の米テスラの株価が下がったことが主な要因だ。