長生きは楽しく、幸せなことですが、それには体だけでなく、お金の面でも健康を伴っていることが重要です。それは何故なのか、その為にどのような準備していけば良いのか、その際、ファイナンシャルプランナーがお手伝いできることをまとめてみました。

体の健康と「お金の健康」が大事なわけ

「健康寿命」という言葉があるように、健康寿命は長い(寿命と健康寿命の差は短い)方が理想的です。病気で寝たきりだったり、足の具合が悪く一人で外出できなかったりするよりも、何歳になっても元気な方が、楽しい生活を送りやすいですよね。

では、お金についてはどうでしょうか?寿命が延びても働く期間が延びなければ、定年退職後のセカンドライフの期間が延びるばかりです。年金生活に入ると収入は限られるので、年金の範囲で生活できていれば資産が枯渇することは想定しづらいですが、年金収入以上の生活支出があると、資産を切り崩していっても足りなくなる日が来るかもしれません。その為、できれば生涯安定して受け取れる年金の範囲で生活を成り立たせたいところです。それが厳しい場合でも、資産を計画的に切り崩していき、100歳を過ぎても枯渇しないようにできれば、大きな心配は不要です。

年金収入と資産で生涯の生活が成り立つようにしておくこと、つまり、お金の面でも健康であることはとても大事だと言えます。

体とお金の健康のためには、なにを準備するべき?

体の健康は、多くの人にとっては準備していくというよりも、どのようにして今あるものを失わないようにするかが課題となります。体の健康についてはファイナンシャルプランナーの専門外ですが、適切な食生活や適度な運動等を日々心掛けていくと良いのではないでしょうか。

最近増えている健康増進型の医療保険は、毎日たくさん歩くとかBMIを改善する等、体に良いことをすれば経済的なメリット(保険料の減額等)もあるので、健康に対する意識が高まるようです。そのような努力は、健康を失わない方法としてとても有効です。

一方、お金の健康は、体とは逆に多くの人にとって今ないものを準備していかなければなりません。例外は、既に多くの資産を保有している人や今後相当な相続財産が見込める人くらいです。勤労収入が多い人も安心したいところですが、収入が多くてもそれに比例して支出も多ければ、手元にはあまり残りません。また、勤労収入があるときは収支のバランスが取れていても、退職後はバランスが崩れて支出過多の厳しい状況に陥ってしまう危険性があります。

2019年に話題となった金融庁の金融審議会 市場ワーキング・グループの報告書(老後に2000万円不足する試算)にも記載してある通り、生活費の不足を改善するには自助の努力が必要です。自助とは収入を増やす「就労継続」や節約等の「支出削減」、お金に働いてもらう「資産運用」等が有効です。どれか一つでも何もしないよりは良いですが、全ての手段を実行していく方がより効果的です。