金利上昇で収益改善が期待される銀行

北海道拓殖銀行だけでなく、バブル崩壊後は金融機関の破綻が相次ぎます。また金利も長らく低い水準へ誘導されたことから、金利収入が主な収益源となる銀行には厳しい経営環境が続きました。

しかし2022年、銀行に追い風が吹きます。アメリカで実施される利上げにけん引され、日本でも金利が押し上げられました。貸出金利の上昇も見込まれるため、銀行にとっては増収要因です。

例えば銀行が1年以上貸し付ける際の最優遇貸出金利を示す「長期プライムレート」は、主要行で2023年2月までに1.5%まで上昇しました。業績の改善が期待されたことで、銀行株が買われる展開となります。

【長期プライムレートと銀行ETFの推移】

日本銀行およびInvesting.comより著者作成

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金利の上昇は多くの企業にとって減益要因で、2022年の株式市場は世界的に軟調に推移しました。金利上昇に備えるなら、銀行株をポートフォリオに加えるとよいかもしれません。