・老後資金は1000万円でいい?「半額」で足りる人だけが知る“ある知識”

2006年4月14日、世間を大きく騒がせた「ライブドア」が上場廃止となりました。新興市場を代表する銘柄でしたが、「ライブドア事件」の発覚後わずか3カ月で取引所から姿を消します。

ライブドア事件とは

ライブドア事件とは、有価証券報告書の虚偽記載などで堀江貴文氏らライブドア経営陣が逮捕された一連の事件を指す言葉です。堀江氏はプロ野球への参入表明やニッポン放送株式の買い占めなどで注目されていたこともあり、その逮捕に世間は大きな衝撃を受けました。

ニッポン放送は主にラジオ事業を手掛ける企業で、ライブドアから買い占めを受けた当時はフジテレビジョンの筆頭株主でした。しかし企業規模はフジテレビジョンの方がはるかに大きく、親より子が大きいいびつな関係となっていました。

フジテレビジョンはニッポン放送を子会社化することで資本関係を整理しようとしていたところ、突如としてライブドアがニッポン放送株式を買い占め、同社の筆頭株主になったと発表します。ライブドアとフジテレビジョンは対立し、互いにニッポン放送の議決権獲得に動きました。

その後、ライブドアとフジテレビジョンは和解し、ライブドアが保有するニッポン放送株式をフジテレビジョンに譲渡すること、ライブドアが実施する第三者割当増資をフジテレビジョンが引き受けることで合意します。

この第三者割当増資に際してライブドアが提出した有価証券報告書から、ライブドアの虚偽記載が明らかになっていきます。同報告書は2004年9月期の有価証券報告書を参照し作られたものでしたが、当該2004年9月期の有価証券報告書は、およそ3億円の赤字を50億円の黒字と偽って発表したものでした。これを受け、東京地検特捜部はライブドアの強制捜査に着手します。

【ライブドア事件を巡る主な時系列】