2023年1月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジあり)」の概要

みずほ証券の1月ランキング1位は、「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジあり)」だった。同ファンドは、主として世界の金融機関が発行するキャピタル証券(CoCo債・劣後債・優先証券等)に投資し、相対的に高水準かつ安定的な利子・配当等収益(インカム収入)の獲得を図る海外債券型ファンドである。12月末時点における1年騰落率は-12.9%となっているものの、ポートフォリオの平均クーポンは6.8%となっている。高い利回りが期待できるファンドとして、2月以降もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジあり)
基準価額 8703円
信託報酬 1.463%(年率・税込)
純資産残高 461億円

<騰落率>
1カ月    0.6%
3カ月    4.0%
6カ月   -1.2%
1年     -12.9%

※12月末時点

全体を見て:海外債券型ファンドが人気

みずほ証券では、海外債券型ファンドの人気が高い。ランキング8位の「ルーミス米国投資適格債券ファンド(毎月決算型)」は、米ドル建ての公社債(主に社債)に投資する海外債券型ファンドで、取得時において投資適格債に投資を行う。投資適格債とは、格付け会社によって債務を履行する能力が十分にあると評価された公社債で、BBB-(S&P)、Baa3(Moody’s)格以上の公社債がこれに該当する。直近のパフォーマンスは優れないものの、2月以降もみずほ証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■ルーミス米国投資適格債券ファンド(毎月決算型)
基準価額 8146円
信託報酬 1.485%(年率・税込)
純資産残高 90.04億円

<騰落率>
1カ月 -4.3%
3カ月 -7.0%
6カ月 -5.5%
1年     -1.1%

※12月末時点