地方在住の広瀬さん(仮名、40代男性)は妻と2人の子どもを持つ会社員。共働き家庭ですが子どもの学費など何かとお金がかかり、生活は決して楽ではありませんでした。そのため以前から「副業をして収入を増やしたい」と考えていました。

ある日、ネットで不動産投資の広告を見つけ、「会社員でも億の資産を築ける」「本業の収入を超えた」「将来の年金代わりになる」などのコピーに魅了され面談を受けることに。面談でも営業マンから同様の説明を受け、利回り10%という好条件の物件を紹介されます。広瀬さんは購入を決断し、7000万円の物件をフルローンで契約しました。

ところが、アパート経営を始めてしばらくしてから、当初の説明通りの収入を得られていないことに気付きます。そして、ついには利益を得るどころか赤字になってしまい……。

●なぜ赤字に? 不動産会社が隠していた“不都合な真実”
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家賃保証サービスは高い

広瀬さんは「このままでは損をしてしまう」と思い、空き室問題をどうにかしなければならないと考えました。

そこで家賃保証サービスを利用しようとしましたが、家賃保証サービスにも費用がかかります。手数料を払わねばならないので、結局手取り額が減ってしまい赤字になってしまう計算でした。

税金は安くなったけれど…

結局、広瀬さんのアパート投資は赤字になってしまいました。毎月2万円を持ち出しで払っている状況です。確かに損益通算によって節税はできていますが、そもそも赤字なので得をしているわけではありません。

広瀬さんは「こんなはずじゃなかったのに……」という思いでいっぱいです。