過去の連続ストップ安記録は?

過去の連続ストップ安記録は「光通信」が持つと考えられています。同銘柄は2000年3月31日~4月27日まで、なんと20営業日連続でストップ安となりました。

【光通信の株価(2000年2月1日~5月31日)】

ヤフーファイナンスより著者作成

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光通信は当時、携帯電話の販売代理店を全国展開していました。通信回線の契約を獲得すると携帯キャリアから報奨金を受け取るビジネスモデルで、携帯電話の普及期において大きな収益を得ました。

しかし新規契約が飽和しつつある中、架空契約問題や業績の悪化が表面化し、20営業日連続のストップ安につながります。取引が成立しない日も頻発し、同期間で株価は7万8800円から1万3800円(約-82.49%)に急落しました。

その後も株価はしばらく低迷します。光通信は2000年2月15日の取引時間中に24万1000円まで取引されていましたが、2002年7月29日と31日に取引時間中の安値895円を付けました。下落率は99.63%、株価がおよそ270分の1になった計算です。光通信株式の記録的な減価は、ITバブル崩壊を象徴する出来事だったといえるでしょう。