新電力が破綻したら電気は止まる?

新電力へ切り替えたあと、その新電力が破綻したら電気の供給はどうなるのでしょうか。端的にいうと、電気の供給が直ちに止まることはありません。契約した電気小売業者が破綻しても、従来の電力会社に電気の供給を義務付ける「最終保障供給」があるためです。

ただし最終保障供給は、基本的に新たな契約先が見つかるまでの処置という点に気を付けてください。破綻から一定期間内に別の電気小売業者と契約を結び直さない場合、電気の供給が止まる可能性があります。

また別の電気小売業者と契約する場合も、以前のような安い料金で契約できるとは限りません。電力価格の高騰を受け、多くの新電力は新規契約の停止や料金の引き上げを実施しています。従来の電力会社においても、燃料費の上昇から料金は上昇傾向です。

電気小売業者を選ぶ際は、電気料金がどのように決まるのか内容をしっかりチェックし、契約に臨んでください。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。