カードローンとの上手な付き合い方

消費者金融の多くは「カードローン」と呼ばれる商品で融資を提供しています。グレーゾーン金利が撤廃されたとはいえ、やはりカードローン金利は比較的高めです。継続的な利用は望ましくありませんが、どうしても資金が不足したとき、カードローンで当座をしのぐ選択肢もあるでしょう。

カードローンはどのように利用するとよいのでしょうか。利息の計算方法を見ると、カードローンの上手な使い方が見えてきます。

カードローンの利息=借入金額×金利×借入日数÷365日(※)

※うるう年は366日

利息の計算式から、カードローンの負担をできるだけ抑えるには「借入金額」「金利」「借入日数」を小さくすればよいと分かります。ただし「金利」は、個人の信用力などに応じて消費者金融が決定するため、利用者側が任意に調整することは基本的にできません。

従って、カードローンの負担を抑えるために利用者側ができることは、「借入金額」と「借入日数」をできるだけ小さくする、つまり「必要最低限の金額を借り、できるだけ速やかに返す」ということになります。裏を返せば、この使い方ができないならカードローンの利用はおすすめできません。利息の負担が大きくなりやすく、家計が圧迫される可能性が高いためです。

カードローンの利用は、どうしても不足する金額にとどめておき、借り入れ後は繰り上げ返済を併用し早期の完済を目指しましょう。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。