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2001年以降、「911」は特別な意味を持つ数字となりました。911とは9月11日、つまり「米国同時多発テロ」が発生した日です。飛行機が激突し倒壊した世界貿易センタービルの映像を覚えている人も多いでしょう。覇権国家で起こった最悪の事件は、世界にテロの脅威を認識させる十分なインパクトを持っていました。

当時のアメリカは直ちにテロの実行犯をかくまっていたとされる「タリバン」と戦い、アフガニスタンからタリバンを排除しました。しかし、昨年アフガニスタンで再びタリバン政権が誕生しています。

なぜアメリカに敗れたはずのタリバンが復権できたのでしょうか。今日は米国同時多発テロの概要と、その後のアメリカ軍によるアフガニスタン侵攻について解説します。

反米組織による史上最悪のテロ。日経平均は8000円以下に

米国同時多発テロとは、反米組織が航空機4機をハイジャックし、立て続けにアメリカ各地で自爆テロを起こした事件です。最初の3機が世界貿易センタービルと国防総省の建物に激突し、最後の1機はペンシルベニア州に墜落しました。一連のテロでおよそ3000人が命を落としたといわれています。犠牲者には24人の日本人も含まれていました。

【米国同時多発テロの時系列】
・8時46分:アメリカン航空11便が世界貿易センタービル北棟に激突
・9時3分:ユナイテッド航空175便が世界貿易センタービル南棟に激突
・9時37分:アメリカン航空77便が国防総省の建物に激突
・10時3分:ユナイテッド航空93便がペンシルベニア州に墜落

アメリカはテロの首謀者を「アルカイダ」と断定し、潜伏先のアフガニスタンに引き渡しを求めます。しかし、当時アフガニスタンを支配していた武装勢力「タリバン」が引き渡しを拒否したため、アメリカはアフガニスタンへの攻撃に踏み切りました。アメリカは短期間でアフガニスタンの広い地域を掌握し、タリバン政権は崩壊します。

さらにアメリカは大量破壊兵器を隠し持っているとし、2003年3月にイラクへ侵攻しました。当時のフセイン政権をわずか3週間で倒します。しかし、肝心の大量破壊兵器はいまだ見つかっていません。

アメリカの対テロ戦争は国内の株式市場にも影響を与えました。米国同時多発テロが起こった2001年9月、日経平均株価は1万円を割り込み、アメリカがイラクへ侵攻した2003年3月には8000円を下回ります。不透明感が増したことから、株式から資金を引き上げる動きが強まりました。

【日経平均株価の推移(月足)】

日経平均プロフィルより著者作成

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