・老後資金だまし取られ家族に亀裂…巨額被害で社会問題化した悪質手口

9月5日は国連が定める国際デーの1つ、「国際チャリティー・デー」です。貧富の格差などから、世の中には極度に貧しい暮らしを強いられている人たちがたくさんいます。国際チャリティー・デーは、そのような人々を救うチャリティーの精神を広めるために制定されました。

なぜ9月5日が国際チャリティー・デーなのでしょうか。その問いに答えるにはマザー・テレサについて触れなければいけません。

マザー・テレサの命日にちなみ制定

マザー・テレサは北マケドニアに生まれますが、18歳のときイギリス領であったインドへ教師として渡ります。飢えや病に苦しむ現実に直面したマザー・テレサは現地にとどまり、学校や孤児院などを開設し、人道支援に生涯をささげました。その功績は世界中の人々の心を打ち、1979年にはノーベル平和賞を受賞しています。

マザー・テレサは1997年9月5日に87歳で亡くなりました。命日である9月5日は、2012年の国連総会で「国際チャリティー・デー」として宣言されます。国際チャリティー・デーには、マザー・テレサが行ったようなチャリティーの精神を広めようという思いが込められています。

チャリティーにはさまざまな形がありますが、比較的取り組みやすいものが寄付です。日本は寄付の文化が弱いといわれることもありますが、東日本大震災やふるさと納税などをきっかけに、日本でも多くの寄付が寄せられるようになりました。「寄付白書2021」によると、2020年は4352万人の個人が1兆2126億円もの寄付を行っています。

出所:日本ファンドレイジング協会 寄付白書2021

普段なかなか支援について考えない人も、国際チャリティー・デーを機に寄付に取り組んでみてはいかがでしょうか。その後押しとなるよう、節税のメリットがある「寄付金控除」を紹介します。