2022年7月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「MHAM物価連動国債ファンド」の概要

SMBC日興証券の7月ランキング1位は、「MHAM物価連動国債ファンド」だった。同ファンドは、国内の物価連動国債を主要投資対象として運用を行う。物価連動国債とは、物価の動きに連動して元金額や利払い額が変わる国債である。7月末時点における同ファンドの1年間の騰落率は4.1%と堅調だ。今後もインフレ傾向が続く可能性は高い。安定的なリターンが期待できるファンドとして、8月以降もSMBC日興証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■MHAM物価連動国債ファンド
基準価額 11,450円
信託報酬 0.66%(年率・税込)
純資産残高 225.39億円

<騰落率>
1カ月 0.3%
3カ月 0.3%
6カ月 2.8%
1年    4.1%

※7月末時点

全体を見て:ランキング上位には債券型ファンドが多い

SMBC日興証券の7月ランキング上位10ファンド中、3つが債券型ファンドとなっている。ランキング8位の「日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(円ヘッジコース)」は、米ドル建ての新興国ソブリン債を中心に投資するファンドである。同ファンドの平均最終利回りは9.7%と高いものの、インフレ懸念による利上げが続いていることから、新興国の債券は売りが優勢だ。そして、同ファンドの6月末時点における1年間騰落率も、-20.76%と大きく下がっている。債券型ではあるが、ハイリスク・ハイリターンのファンドである点には注意が必要だ。

■日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(円ヘッジコース)  
基準価額 4,909円
信託報酬 1.76%(年率・税込)
純資産残高 27.16億円

<騰落率>
1カ月  -6.28%
3カ月 -11.24%
6カ月 -18.48%
1年    -20.76%

※6月末時点